成長の順番を待つ
年齢や習熟度に応じて、学びには優先順位がありますが、また個性によっても順番は異なります。
例えばゆっくりしか弾けなかったのに軽快に弾けるようになる場合も、弾き飛ばしていたのがゆっくり自分の音を聴きながら弾けるようになる場合もあります。
一般的な発達段階をふまえた上で個人の成長の特性を見極め、そこに最適な教材や言葉かけを積み重ねていくのが教師の仕事です。
目の問題、耳、手指、あるいは経験量の問題が解決されるときがあります。
短期記憶のちからがついて、パターン認識が出来るようになります。
自らの認知(考える・感じる・記憶する・判断するなど)を認知する、メタ認知が育つときがあります。
有り難いことに、レッスンを継続していると大人でも子供でも色々な要素の能力が徐々に育ち、あるときフッと弾けるようになる。
そんなとき、人間のもつ可能性、成長する力って有り難いなあ、と思わずにはいられません。
手遅れにならないように今、働きかけるべきか。あるいは成長・熟成を待つべきか。
これって教育の神髄ですね。